2015年07月18日

『シドニアの騎士』で、誰かパペット&人形劇を作ってー!というお願い

どうも、SABUROH(@SABUROH496)です。




そういえば以前、飛井さんがしていた上のツイートをキッカケに、3DCGアニメやモロモロについて考えたことがあったんですけど。

らくがきノートの隅に書いて、放っぽりっぱなしで、使いどころもないし、すっかり忘れておりました。


べつに発表するほどでもないかしら、とも思ったんですけど。

せっかく思い出したので、もったいないので、また忘れてしまわないうちに書いておきます。

考えを頭の中から追い出すのって、スッキリするし、なかなか楽しいですからね。


よろしければ、暇つぶしにどうぞ。



◆ 頭の中にできた回路


映像表現を見て、それを脳が処理している時、分野ごとに別の回路を使っているような感じはありますでしょうか?

私はトビーさんのつぶやきに同意見で、そういう感覚、すごくあります。

こちらは受信側の、チューニングについてですけど。


送信側の、表現媒体ごとに、テンポやルール・作法や文法が違うというのも、すごく関係していると思います。

ある表現媒体から別の表現媒体への変換・翻訳。

これについて以前、小林靖子さんが、『ジョジョの奇妙な冒険』第1部と第2部がTVアニメ化され、そのシリーズ構成を務めた際に、ラジオでとても納得できることをおっしゃっていました。

「ジョジョのアニメは原作通りやっていてすごい」という話の流れの中で、小林靖子は「原作通りやるということは、原作通りやらないということ」と答えた。
どういうことかと司会が問うと、「漫画の構図やテンポと、アニメのそれは求められるものが違う。単に“そのまま”ではなく、“漫画(原作)を読んで読者が抱いたイメージや読了感”をアニメにすることが大事」といったような内容を続けた。
だから、原作の“そのまま(模倣)”をやらないことが、結果として“原作通り”になるのだという。

【引用記事】
YU@Kの不定期村
漫画・アニメ「実写化アレルギー」の人達にそろそろ本気でうんざりする


これは、視覚的な映像表現の部分に限定しても、同じことがいえると思います。


英語で考えるのと、日本語で考えるのでは、考えるテンポや発想が変わるといいますよね。

バイリンガルの方で、話す言語ごとに性格まで変わるというようなことを、聞いたことがあります。


【参考記事】
2022年までに10ヵ国語学ぶブログ
【違う言語で考えると思考も変わる】「普段は何語で考えてるの?」と聞かれて考えたこと


チューニングが合わなかったり、混線したりすると、お目当ての放送を見失ってしまいます。

これが、Tobyさんのいう「混乱」なのだと思います。


もちろん、システムを使いまわしてカバーしたり、慣れてくれば、両方をまとめてカバーできる新しい回路が構築されたりもするんですけど。


とにかく、その文脈を読む回路ができていないと、効率よく処理できなくなってしまいます。

回路がないと無駄が多くて、楽しむことに集中できないんですよね。



◆ 誰もが最初から楽しめるわけじゃない


で、当然ですが、漫画の読み方にも回路が要ります。

これ、漫画を長年読み続けて、それが自然になってしまうと、つい忘れてしまうのですけど。


漫画を読んだことのない幼児は、漫画をどう読めばいいのかわかりません。


幼児〜児童向けの漫画には、今もきちんと、コマの順番に番号が入っています。

手塚治虫先生が、幼児向けに「漫画の読み方」「コマの順番」等を説明した漫画を、ご覧になったことはあるでしょうか?


そういう回路は、「小説」「アニメ」「特撮」「実写ドラマ」……それぞれにごとに、作られています。

ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』は、ファミコンやビデオゲームを楽しんでいた時に構築した回路を使って処理していますね。

フラッシュくらいで、わーわー騒ぐんじゃありません。実写エフェクトなら『紅三四郎』が、半世紀前に既にやっている。


それは、幼い頃から親しんだ、いろいろなものから出来上がった、楽しむための能力。

以前の記事↓にも書きましたけど、今、自然にできていることは全て、何らかのカタチで獲得した結果です。


【関連記事】
オトナになったらできること、オトナになってもできないこと


そして、「3DCG」のゲームやアニメは、子どもの頃に「人形劇」や「ミニチュア特撮」「パペット劇」などを視て構築した、回路を使って楽しんでいます。


<『サンダーバード』>


<『人形劇 三国志』>



◆ 一周まわって、つながった!


そのことに、きちんと気がついたのは、『装甲騎兵ボトムズ』でATが3DCGになった時ですね。

割と最近な気がしていたけど、それでも、もうそこそこ経っているのか。ドヒー




<『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ』>

これを初めて視た時に、妙に懐かしい感じの、既視感があったんですよね。

PSとかの、ゲームじゃなくて。

もっと、ずっとむかしの。

もっと、懐かしい感じがしたんです。


中学生くらいだったかなぁ。

自転車を立ちこぎして走った、隣町のレンタルビデオ店。

少ないお小遣いを、やりくりして借りた、VHSビデオ。


これですね。



『ボトムズ総集編』の、模型を使ったジオラマPV映像。


この感覚。あの感じ。

ああ、「3DCG」って、自分の中では「ミニチュア」や「人形」として見ているんだ!と、ようやく気がつきました。


ゲームのポリゴンなんかでも、薄々感じてはいたんですけど。

考えとしてまとめたり、言語化したり、キチッとつながっていなかったんですね。

わりと、ぼんやりしていたので。(今も)

ここで初めて、つながりました。



数十年の時を経て、技術が一周して追いついた、つながった感覚。


元々、3DCGの進化には、特撮やミニチュアの代替技術という側面もあったわけですから、当然といえば当然なのかもしれませんけど。


ある意味での、原点回帰。

そう考えると、感慨深かったです。



CGは「安っぽい」「軽い」と言われたりもしていましたけど。

申し訳程度の装甲、引火・爆発・死亡率の高さ、歩く棺桶、最低の兵器、それに命を預けて乗り込む兵士の心情……

ATのコンセプトには合っていると思って、割りとアリじゃないかなと思っていました。



◆ 間違えてほしくないのだけど


私が「3DCGアニメ」を「ミニチュア」や「人形劇」だというのは、肯定的な意味で言っています。

「ミニチュア」も「人形劇」も「パペット」も、「着ぐるみ怪獣」だって大好きですから!


「3DCGアニメ」に対して、「ミニチュア」や「人形劇」だというのを、悪い意味で使ったり、悪い意味だと受け取る人がいたりするけど。

私は、そんな風には使っていません。


そういう言い方は、逆に「ミニチュア」や「人形劇」に対しての侮辱です。


そこのところを、間違えてほしくないです。



◆ 『シドニアの騎士』


ようやく「第九惑星戦役」視ました、面白かったです。

不満はゼロではないけれど、楽しく観られました。



最初のアニメ化の際、キャラクターも3DCGモデルでいくと聞いた時は、少し心配ではあったんですけど。

かなり自然な動きや表情、ほどよくデフォルメが入って、キャラクターが可愛らしく、感情移入しやすくなっていて、良かったです。


弐瓶勉先生の作風、原作との親和性はもちろん。

作り手が、3Dでキャラを動かすことを「わかってきた」のと。
視聴者も、様々な経緯で「慣れてきた」という。

双方が育って、機が熟してのヒットということなんだと思います。



◆ 避けろ!「不気味の谷」だ


以前は、人物やキャラクターを3DCGにすると、とても違和感がありましたね。

ロボット、モンスター、無機物、自然現象、エフェクト……

それらは、多少不自然でも見ていられるのに、キャラクターや人物の不自然さは、すごく敏感に感じ取って、拒否反応が出てしまう。

リアルであるが故に、気になってしまう不自然さ。

人に近ければ近いほど、ほんの少しの差が異質に感じられる。

いわゆる「不気味の谷現象」ですね。


それが、あまりリアルに寄り切らず、手描きアニメで培ったデフォルメの技術を活かせば、「不気味の谷」を上手に避けられることが分かった。

それができれば、「記号化」や「見立て」が得意な、わたしたち。

触手を萌え上がらせることなんて、わけないぜっ!ってなもんですよ。

くるい もだえるのだ、喜びでな!イェーイ(ガンギマリ)


生理的な部分に直結している「エロ」の分野でも、3DCGキャラクターで、ちゃんとエロさを感じられるようになったのも、そういうことなんだと思います。


元々、NHKの人形劇などを子どもの頃から見てきていて、「下地」があった、「回路」ができていた。

それが、ここへきて、うまくユナイトしたんだと思います。

地球人もやるじゃないか!



◆ そこで思ったこと


そこで思ったのは、「3DCGアニメが受け入れられつつある今なら、さらに揺り戻しで「人形劇」イケるのでは?」ということ。




<『Xボンバー』>





◆ 提案


そこで試しに、「ハンドパペット」や「人形劇」で『シドニア』を作ってみましょうよ。

という提案です。


<『ざわざわ森のがんこちゃん』>

プラモデルやアクションフィギュアのコマ撮りアニメじゃなくて、「操演」の『人形劇』が良いと思うんですけど、どうでしょう?


アニメから音声を抽出して、背景の建造物等はカキワリや紙細工でOK。

工夫さえすれば、かなり低予算で作れると思うんですけど。ダメですかね?


寄生獣』の「ミギ―」のパペットは見たことあるけど、「つむぎ」のパペットは、まだ画像検索で見かけないなぁ。

すでに、どこかの美大生がやっていて、ネットに上がっていそうではあるんだけど。



◆ 本気で遊ぶオトナ


というか以前、映画『ULTRAMAN』のメイキングで、新宿副都心のビル群を飛行するシーンを、ダンボールとソフビ人形でシミュレーションしていたのを視たことがありますから。

プロの現場の下準備段階などでは、やられていることだとは思うのですけど。


それを、作品として出してほしいです。

オトナが本気で遊んでるとこ、見たいじゃないですか?



余談ですけど、この映画を観に行った映画館の場所が、この空中戦のあった近くで、外に出て空を見上げた時、鳥肌が立ったのを覚えています。

音響も悪くて狭くて、あまり良い劇場とはいえなかったんだけど。

それだけで、そこで観て良かったなぁ、と思いました。

閑話休題。

 


私は、そういうのが好きです。


誰か、作ってくれないかにゃあ。(他力本願)


 


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posted by SABUROH at 18:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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