2015年04月13日

漫画家の自分が『絶版マンガ図書館』をおすすめする理由

どうも、SABUROH(@SABUROH496)です。

以前『絶版マンガ図書館』について、Twitterなどで断片的につぶやいたのですが、きちんとまとめておきたいと思ったので、補足などを加えつつあらためて書いておこうと思います。

よろしければ、お付き合い下さい。



◆ 『絶版マンガ図書館』とは?

『絶版マンガ図書館』のことはご存知でしょうか?

知らないという方のために、まずは簡単に説明しておきます。

『ラブひな』や『ネギま!』などの作品で知られる漫画家の赤松健先生が始めた『Jコミ』がリニューアルしたもので、もう絶版になってしまった作品に「広告」を付けて無料配信し、その広告収益を100%作者さんに支払うという「電子書籍サイト」です。


【絶版マンガ図書館】
>「一般向け作品
>「成人向け作品<R18>


上記の「古い絶版作品の広告収益モデル化」の他にも、様々な試みが積極的になされていて、作者としても読者としても、漫画好きにはうれしいサイトです。

私も参加させて頂いていて、単行本を1冊、公開しています。


【絶版マンガ図書館R18】
にくまん♡あんまん』※R18注意


まずは参加に至る、私の簡単な経緯などから。



◆ 『Jコミ』参加の経緯

事の起こりは、『絶版マンガ図書館』の前身『Jコミ』時代。

「Jコミ」が<R18>作品も扱うという発表があり、作品募集のアナウンスがあった頃のことです。
(旧Jコミ・プレミアムの立ち上げ)

たしか、2011年だったでしょうか。


ちょうどその頃、プレミア価格がついてしまった中古の単行本の話を、Twitterで尾野けぬじ先生としていました。

尾野先生の、司書房で出したコミックスの中古本にプレ値がつき、価格が上昇してしまっているとのことで。

プレ値がつくのは価値が出たようで悪い気分ではないけれど、いくら中古の値段が釣り上がったところで作者には1円の利益にもならないし、読者は手に入れて読むことが難しくなるし、作者としてはあまりおもしろくないというような内容だったと思います。

ほかに、私がドルフィンにハガキ投稿時代『エロ河童』にファンレターを出したのだけど、尾野先生のところに届いていなかったっぽいとか、そんなんだから潰れるんだよ司書房!とか、そんな話もしていたかしら?


【関連記事】
こうして私は漫画家になりました


自分でデータ化して公開するにしても、手間だし、お金にもならないし、Kindleの日本発売もまだの頃で、ノウハウもマネタイズの確実性もないし、どうしたものかと。

そこでふと、今度「Jコミ」がR18作品も扱うようになるという情報が頭にあったので、手段の一つとしてどうですか?という感じで、尾野先生にリプライしてみたんだと思います。

もともと「Jコミ」の試みには興味があって、R18作品を扱うというのを目にして、自分の漫画もお世話になる可能性がありそうかなと、ぼんやり考えていたので。


そのやりとりが赤松先生の目に留まって、直接リプライで誘っていただいたのが最初のきっかけです。


こうして赤松先生との交渉に入った尾野けぬじ先生の単行本は、ほどなく「Jコミ」に登録され、R18作品の初期のラインナップに並ぶことになりました。


【絶版マンガ図書館R18】
尾野けぬじ(景えんじ)作品


私も誘っていただいたのですが、まだ自分の初単行本は絶版には早く、司書房での原稿は本数が少なく、その時は見送ることにしました。

ただ、目の前で身近な前例ができたことで興味が増して、自分の本が絶版になったら参加してみようと、ぼんやりとした予感から、具体的な選択肢の一つになったのを覚えています。


それから1年と少し経ち、2012年の年末。

状況的には少し早かったのですが、出版社に確認し、原稿を返却してもらい、フリーになった自分の単行本を「Jコミ」にお願いすることになります。


かなりザックリですが、私の参加までの経緯はこんな感じでした。



◆ 絶版までのサイクル

以前、水上悟志先生が『サイコスタッフ』を公開された際に、Twitterで以下のようなことをつぶやかれていました。


【絶版マンガ図書館】
サイコスタッフ




この時も、RTに続いてツイートしたのですが、一般の漫画に比べて、エロ漫画のサイクルはもっと短いです。

もちろん、作家の人気や知名度で左右されるのですけど。


だいたいですが、初版や刷られてから3年以内に増刷ゼロなら、その後の動きは望めません。

この3年という期間は、知り合いの編集者の方に聞いた話なのですが、調べてみると、著作権法の中にある「出版権の消滅」が根拠のようです。


【参考記事】
絶版状態の著書を電子出版したいときに出版社と交渉する方法

著作権法の第八十三条の2
「出版権は、その存続期間につき設定行為に定めがないときは、その設定後最初の出版があつた日から三年を経過した日において消滅する。」


漫画の場合、大手は別ですが、小さい出版社など出版契約書を交わしていない場合があったりするので、その場合はこれが適用されるようです。


私の本は3年経っていなかったのですが、売り上げが良くなく増刷の可能性が低いと聞いていたので、編集部に確認をとって、原稿や権利モロモロを速やかに返してもらうことにしました。


出版社は継続して出版する義務があるので、絶版や品切れ重版未定で、書店で本が手に入らない状態になっているときに、3カ月以内に本屋で手に入る状態にしてくれるように頼んでも重版してもらえなかった場合は、出版権を消滅させることができる


つまり、

・ 出版してから3年経過していれば、出版権は消滅する
・ 3年経過していない場合でも、3カ月以内に増刷してもらうように頼んで、してもらえなければ、出版契約を解除することができる


ということのようなので。


聞きかじりの知識で、法律に関する理解が正しいかはあまり自信がないのですが、とにかく相談して、希望や要望をぶつけました。


それぞれの出版社や契約内容にもよるとは思いますけど、私の場合は特に問題なく、原稿を返してもらうことができました。


人によっては、そういうことを切り出すのは、気まずい、心苦しい、恥ずかしい、屈辱…と感じるかもしれません。

お話を伺った漫画家さんの中には、そういうことを言って億劫がる方もいらっしゃいました。


でも、メンツやプライドなんて豚の餌。

権利を手元に戻して、自分で回さないと、作品が塩漬けになってしまうことになります。

そっちの方が、私はイヤです。
その点に関しては、ぼくは必死だ。


「絶版マンガ図書館」に掲載する、しないにかかわらず、そうやって動くことは大事だと思います。

描いた作品が読まれ続けることが、そのために手を尽くすことこそが、本当のプライドだと思うので。


出版社などでも、公式に原稿を返却していく動きがあるようです。

コミックハウス原稿返却のお知らせ.jpg

<コミックハウス:原稿返却についてのお知らせ>


お心当たりのある先生方は、連絡してみてはいかがでしょう。

作品の本来の所有者である著作者が、自分のものをただ返してもらうだけの正当な行為ですから、気兼ねなくバンバン行っていいと思います。



◆ 『絶版マンガ図書館』参加のススメ

こうして、作品が手元に戻ったので、赤松先生に連絡して、「Jコミ」にお任せすることにしました。


【絶版マンガ図書館Wiki】
にくまん♡あんまん


自分で展開させるという考えも多少ありましたが、電子書籍に関して、なんの知識もノウハウも持っていなかったので、お任せてしまうのがベストだと判断しました。


その辺は、直感と自分なりの計算です。

計算をする割に計算間違いが多い自分なのですけど、この辺は比較的正解だったと思います。


すごく丁寧に対応していただきましたし、自分で行った場合に、その煩雑さに投げ出してしまっていたかもしれませんから。

もしそのまま、なにも対処しなかったら、中古市場と違法アップロードの海を、作者のあずかり知らないところを流れて、時の彼方に忘れ去られていくだけだったので。

本当に助かりました。


「旧Jコミ・プレミアム」は、課金制になっており心理的ハードルが少し高く、閲覧数がなかなか伸びず、苦労もしましたが。

蒔野靖弘先生や山咲梅太郎先生と一緒に、自主的にTwitterで爆撃広報などをしたり。
閲覧数・DL数が1000件超えるごと、お気に入り数が10件超えるごとに自動で送信されるお知らせメールに合わせて、ありがとうイラストを描き下ろしたり。

大変なこともありましたけど、その分楽しかったです。


【絶版マンガ図書館】
蒔野靖弘(牧野靖弘)作品

【絶版マンガ図書館R18】
蒔野靖弘(のぎまこと)作品
山咲梅太郎作品

薫子水着 - コピック.png


その後、R18カテゴリーは、「Jコミ・プレミアム」→「JコミR18」とリニューアルを重ね、この記事を書いている現在は→「絶版マンガ図書館R18」となっています。

課金制から年齢認証制になり(課金のサービスはあります)、閲覧数も増えました。


「Jコミ」全体でいえば、

・ クラウドファンディング形式で、レアな作品群をセットで限定販売する「JコミFANディング」
・ 単行本化されなかった作品を、紙で一冊から印刷物にする「印刷サービス」
・ 無検閲の「スマートフォンアプリ」
・ 読者アップロード投稿型の「作品掲載募集」
・ キンドル(KDP)への登録代行 …などなど

様々な取り組みが行われていて、これから新たな試みも計画されています。


参加していて、なかなかスリリングで面白いです。


【Amazon】
Kindleストア>絶版マンガ図書館 Jコミ

※「Jコミ・プレミアム」という名前は、サービス名として残っています。
※サイト名は「絶版マンガ図書館」に変わりましたが、運営会社名は「Jコミ」のままです。



振り返ってみて、「Jコミ」が成年コミックを扱うと聞いて、興味をもって、その初期ステップに参加できたのはすごく大きかったです。


読まれなくなった作品は死んだも同じ、ウチのコも、どうにか生きながらえさせてもらっています。

おかげさまで「絶版マンガ図書館R18」成人向けカテゴリーの中で、一番読まれています。

Kindleにも代行登録していただき、現役の作品に混じって売られ続けています。

もしも「Jコミ」が存在せず、何も手を打っていなかったとしたら、消えていってしまっていたかもしれないコが、今も元気に走り回ってくれています。

本当に、ありがたいことです。


数年前から、出版社に頼りきらず、漫画家自身で作品を売り込んだり、展開させていかなければいけないとは、よく言われています。

雑誌が減り、単行本の売り上げが減少し、作品の発表媒体や収益状況は厳しくなる一方で、新たなマネタイズ方法を模索されている先生方も多いと思います。

漫画家自身が、いろいろ考えて手を打っていく必要性を、私も強く感じます。


そういうことを考える上で、その可能性の一つとして「絶版マンガ図書館」はとても有効なので、皆さんもっと活用するといいと思うんです。


もちろん、先の見えない世の中です。

大企業の寿命が年々短縮されている、移り変わる時代の転換期ですので、「Jコミ」や「絶版マンガ図書館」がこの先どうなっていくかわかりません。

予定通りいかなかったり、意にそぐわないこともあるかもしれません。


それでも、私は「絶版マンガ図書館」を強くお勧めします。


そこは提供された場であり、ツールであり、選択権や主体性は漫画家自身にあり、その後に作戦を考えている場合の足場としても有用だといえるので。

もし、なにかあれば気軽に相談もできるし、すぐに作品を取り下げることもできる、そういう場所なので。

右も左も分からないオールドタイプの漫画家ひとり、電子の海をあてどもなく彷徨うよりはずっといいと断言できます。



メリットは、漫画家さんの状況ごとに様々ですから、一概には言えませんけど。

私のような、キャリアも知名度もない漫画家には、つながりが広がったのが一番のメリットですね。

水上先生のツイートにも「名刺」とありましたが、自己紹介をする際に、サイトのURLやリンクを差し出せば、低コストで作品を提示できて、気軽に読んでもらえるというのはたいへん便利です。

自分を知ってもらう、よいキッカケになってくれます。
売り込みでも活躍してくれました。


金銭的なメリットは、期待するほど多くないかもしれません。

期待しすぎると、その落差にガッカリするかもしれません。

でも、収益ゼロが、わずかでもプラス化され、ネット上の把握できる位置にストックされる、このことはとても大きいです。

電子書籍の市場を肌で感じられて、経験や勉強にもなります。


見えるところに、きちんと公開されているのは、安心感があります。

入手困難な作品が作者に還元されるカタチで堂々と読めるとなれば、読者も無理に高額な中古品に手を出したり、危険で違法な「ネット海賊版マンガ」に罪悪感を感じながら手を出さなくてよくなります。

もともとのマイナスを考えれば、デメリットはほとんどありません。
参加しない手はないと思います。


あと単純に、新しいことに参加するのは、ワクワクするし面白いですよ。



◆ 参加しようよ 〜漫画家さん編〜

というわけで、出版社に預けっぱなしで、何年も動きのない状態の作品をお持ちの漫画家さんは、動いてみることを提案します。

出版社や編集部に電話して、状況を確認し、出版の意図が無いようなら、原稿を返却してもらいましょう。

作品が手元に戻るOKがとれたら、赤松先生のところへ「掲載したい自分の作品のタイトル名をメールする」 だけでOKです。




「Jコミ」側でコミックスを入手してくれて、スキャン作業や補正を行って、データ化してくれます。データは、もらえます。

ただ、あまりに希少で手に入りにくい場合などは、提供した方がスムーズですね。


未単行本化作品の場合は原稿から、原稿が欠損や紛失の場合は刷り出しや雑誌の切り抜きなどからデータを起こしたり、ネット上に流れている違法なデータを作者の許可を得てサルベージして、流用するというパターンも有ります。

画質の劣化は避けられませんが、作品が完全にロストしてしまうデッド状態よりは、プラスのラインではないかなと。


夏目義徳先生のこちらの作品集は、刷り出しからだそうです。

【絶版マンガ図書館】
夏目義徳短編集 1995-2003


もしかしたら、読者の方が「アップロード」に作品を上げていて、作者の許諾待ち状態になっているかもしれません。

「絶版マンガ図書館」のサイトへ行き(R18作品の場合は「絶版マンガ図書館R18」へ)、検索窓にご自分のペンネームを入れてみてください。

もし作品があった場合は、そこから許諾できます。

許諾したくない場合は、その旨を伝えれば、データを消してくれます。


むかしの原稿が気に入らず、手を加えたい場合は、加筆や修整を施しての掲載も可能です。


川島よしお先生の『さくらんぼ論理』は、当時、本に入れたくなかったネタなどを削除したり、再編されています。

【絶版マンガ図書館】
さくらんぼ論理


詳しくは「絶版マンガ図書館」にあるQ&Aで確認したり、気軽に問い合わせてみて下さい。


【参考記事】
絶版マンガ図書館に関するFAQ(よくある質問)



個人的には、なかなか単行本化されない読み捨ての傾向が強いエロ劇画などが、ストックされていくとうれしいです。

52ri6b.jpg



そのまま「歴史の闇に消えてしまった方がいい」という声の上がる作品も少なくないけれど。


【参考記事】
なめくじ長屋奇考録」※R45注意


それも含めて漫画やでぇ!



◆ 参加しようよ 〜読者さん編〜

「絶版マンガ図書館」には、懐かしの漫画がたくさんあります。

年代やジャンル、タグなどを辿って、作品を探してみてください。
思わぬ出会いや再会があるかもしれません。

アカウントの登録は必要ですが、基本的に、全巻いつでも無料でお読みいただけます。


作品を楽しむルートは、現在

・ PCブラウザ
・ スマートフォンアプリ
・ Kindle

となっています。お好きな媒体でどうぞ。


すべて作者の公認で、しかも、読めば読むほど作者の利益になります。
遠慮なく楽しんで下さい。


【関連記事】
絶版マンガ図書館のiOSアプリに成人向け作品のDL用サイトを追加する方法


※iOS版のアプリでは、「成人向け作品」のダウンロード用サイトが登録されていません。
上記の関連記事などを参考に、ご自分で登録なさってください。


※ハートコミックスは「一般向け作品のみ」になります。


【Amazon】
Kindleストア>絶版マンガ図書館 Jコミ

【関連記事】
(株)Jコミの中の人「キンドル向け販売を追加し、本年度は合計550冊がアマゾンで購入可能となりました。


ほかにも、「絶図」では様々な新しい試みがなされています。
それに参加して、ご贔屓の作家さんを応援するのもいいですね。

サイトのコンセプトに賛同し、有料会員になってサービス全体をサポートすることもできます。
私は、漫画家として参加する前から有料会員で、今も毎月会費を払っています。


そこまでしなくとも、ただ読んで楽しむだけで、作品と作者の助けになります。

読んでくれる読者がいなければ作品は死にます、信仰を失い忘れ去られた神が死ぬように。
あなたに読んでもらうことで、作品は生き続けます。

あなたの楽しみで、生命を吹き込んでください。


私も読みます、モリモリ読みます、楽しみましょう。



◆ ちょっと気をつけたい「絶図」への誘い方

Twitterなどで時々、漫画家さんに「絶版マンガ図書館」への勧めを、すごく不躾にしている人を見かけたりするので、最後にちょっとだけ。


人との距離のとり方ってすごく難しいですよね。

リアルでも難しいですけど、ネットではネットの難しさがあります。

インターネット上では、相手を身近に感じて、中間をすっ飛ばして、つい気安く話しかけてしまいそうになります。

以前、クソリプなんて言葉が話題になりましたね。

・ 顔が見えないネット故の距離感の喪失
・ 情報の断片にフォーカスしてしまうが故の文脈の読めなさ

そんなところが原因でしょうか。


唐突に図々しく踏み込んで、流れに沿わない的外れな言葉を投げかけて、希望や要求ばかり一方的に押し付けて、嫌な気分をさせてしまわないよう注意しないといけません。


注意するポイントとしては、

・ きちんと段階を踏んで相手に近づくこと
・ 断片ばかりに注目せず全体の文脈や流れを把握すること
・ 相手の気持ちになって考えること

これは、今回のケースに限った話ではなく、ネット上のあらゆるコミュニケーションにいえることですね。



それから、これは文脈の話になりますけど。

その作品が「漫画のライフサイクルのどこにあるか」というのも重要です。


【参考記事】
ASCII.jp:J コミ改め「絶版マンガ図書館」から考えるマンガのバリューチェーン


[商業雑誌掲載 → 単行本 → 絶版]+[携帯配信・電子書籍化]

必ずしもこの流れとは限りませんが、漫画にはサイクルがあります。

「絶版マンガ図書館」は名前からも判るように、現段階では、このライフサイクルの「印税収入の道が閉ざされ、作品の存在そのものも危うくなる(散逸)ことを防ぐ」という最終段階の部分に特化してカバーしています。

もし「絶図」に誘おうとしている作品が、「印税収入の道が閉ざされていない」、パワーが充分にある状態の場合は、適当ではないですよね。

作家さんによっては、気分を害して、怒らせてしまうかもしれません。


あと「絶版」という言葉は漫画家にとって、マイナスイメージが強かったり、意外と重いものだったりもします。

私は慣れてしまいましたが。

電子書籍の市場が伸びて、紙の本とのバランスが変わってくると、単に状況を指すだけの言葉になると思うのですが、現段階ではまだ少しデリケートです。


総じて、コミュニケーションで気をつけるポイントの、いわゆる「文脈や流れを把握して相手の気持ちを考える」ということなんですけど。


というわけで、ベストな理想的な勧め方を考えてみました。

・ 段階を察し、タイミングを見極め、適切に切り出す
・ 踏み込みすぎず、適度な間合い
・ こちらの希望を押し付けすぎず、相手に判断を委ねる
・ 軽く背中を押しつつも、ほどよく身を引く

モテモテか!恋も仕事も順調かっ!?


コミュニケーションの達人のような、そこまでの完璧は無理でも、メールなりリプライなりを送る前に、その辺のことを考えながら文章を見なおしてみると、無用な軋轢を生まなくて済むと思います。


私は相手が、会話ややり取りを何度かしている方で、キッカケや取っかかりが見えた場合にだけ、差し出してみるようにしています。

失礼のないようできているかは分かりませんが、なるべくそう心がけています。

こういうのってホント難しいですよね。

気をつけたいです。



◆ おわりに

というわけで、思っていたことを、ひと通りまとめてみました。

文章がとっ散らかってしまって、読みにくかったり、分かりにくい部分があるかもしれませんが、書きたかったことはひと通り書けたと思います。

記憶の思い違いや、データの間違いがあるかもしれません。

その場合は、指摘していただけるとありがたいです。


「絶版マンガ図書館」は、日本のマンガ文化の100%保存を目指し、出版社が取り扱わなくなった全ての絶版マンガを収集し、全ページをそのサイトに公開するという大目標を掲げています。

それは大きすぎる目標で、まだそんなに現実味がないかもしれません。

けれど、2年、3年、5年、10年…と継続していくことで、着実に未来を手繰り寄せることができます。
仮に途中で倒れることがあったとしても、この積み上げは必ず次の時代の足場になるはずです。

そして、それができるのは、今ここにいる私たちです。
歴史の当事者。他人事じゃない、私たちのターンです。


もし、少しでも興味を持っていただけて、作者としてでも、読者としてでも、行動するキッカケや後押しになれば幸いです。


ここまで読んでくださって、ありがとうございました。



大好きな漫画を、一日でも長く、読み継ぐために。

コミックマスターJ B巻a.png

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<『コミックマスターJ』少年画報社/田畑由秋・余湖裕輝>

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※追記※
『絶版マンガ図書館』は、2015年8月3日より『マンガ図書館Z』へ移行しました。
それにより、サービスなどに変更がある場合があります。ご注意ください。



【追加記事】
『絶版マンガ図書館』が『マンガ図書館Z』に生まれ変わりました


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posted by SABUROH at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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