2015年01月30日

福島【地元散策】あぶくま洞〜星の村ふれあい館<2010年>夏

2010年7月頃に、地元周辺を見て回った記録です。

この時は震災前で、建物の様子やお店の営業状況など現在とは違うところもありますので、もし観光の参考にされる方は、ご注意ください。



◆ さだめの鎖を解き放て

まずは軽く、この頃の私の状況説明を。
RPGでいう冒険者のプロフィールみたいなものです。

以前の記事「こうして私は漫画家になりました」でも書きましたが、漫画家デビューできて地元へ戻ったものの、仕事をもらっていた出版社が潰れたり、地方にいながら営業したり、いろいろとゴタゴタして、ゆっくり出歩く暇もありませんでした。
今思い出しても、家の外の記憶があんまりありません。

単行本をようやく出せて、少し余裕がでてきた頃。

せっかく帰ってきたのに、全然出歩いていないなと感じて、いい機会なので、地元を見て回ろうと思い立ちました。

これは、そんな私が外へ飛び出して歩きまわり、撮った写真を見返して、その時のことをなるべく思い出しながら書いた記事です。

当時のメモやノートが、あまり詳細ではなく、データの抜け落ちや不明な部分が多いのですが。
写真も、他所の地域から来た人には珍しいものを、地元ということで思いっきりスルーしていたり。
思い違いや書きもらしがあるかもしれませんが、そこは例によって例のごとく、ご愛嬌。

なんとなくのイメージで、ゆるやかに眺めていただけると、うれしいです。


前置きが長くなりました。
それでは、はじめます。

この日は、福島県田村市滝根町

・あぶくま洞
・星の村天文台
・入水鍾乳洞
・星の村ふれあい館


…を、単身、スクーターで巡りました。

よろしければ、お付き合いください。



◆ 燃えつきるほどヒート

あの暑かった夏へ。
2010年7月の後半あたり。

天気は快晴。今日も気温が上がりそうです。

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県道19号(新町街道)を快調にとばし、セブンイレブン前の信号を曲がると目印のアーチが見えてきます。

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そこをくぐり抜け、山道へ。

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原付バイクで受ける真夏の風は気持ちよく、快適なツーリングとしゃれこんでいたのですが、登り坂の途中、頂上まであと1kmあたりでトラブル発生!

スクーターが、熱のせいか、エンストして止まってしまいます。

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親戚のお下がりの、走りこんだ古い原付きバイクなので、仕方がないのですが。
何度キックしてもエンジンがかからず、弱ってしまいました。

クールダウンして休ませ、熱が下がれば回復するかもしれませんけど、すぐには無理そうです。

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見上げると、目的地は目の前。
この時、思ってしまったんですよね。

押して登ろう!

なぜ思ってしまったのか。

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思い浮かんだのは、『バリバリ伝説』で主人公のグンが、峠でこかしたんだったかマシントラブルで動かなくなった単車を、一晩かけて押して帰ったエピソード。鈴鹿4耐の前あたりでしたかね?




夏の暑さのせいなのか、それまでの快調な走りでテンションも上がっていたのか、逆境に酔っていたんですね。

前に書いた、仙台の青葉城跡の坂道でもそうだったけど、おまえ昔っからそんなな!
レンタル自転車DATEBIKE(ダテバイク)で仙台を駆ける

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勾配のある曲がりくねった登り坂を、原付きとはいえバイクを押して登るのは、本当にしんどかったです…。

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受け取れ…ノッポォッ!!

それはグンじゃなく、ヒデヨシ。

真夏の炎天下、漫画家生活で鈍った体で、必要以上に頑張って。
上に着いた時には、息も絶え絶え、喉はカラカラ、心臓バクバクで、買い込んだスポーツドリンクを飲み干して、ベンチに転がりました。

スクーターはそのまま停めておいて普通に歩いて登ればよかったなー、と思ったのは、上に着いてからでした。(遅ッ!?)

それから、20〜30分くらい休憩しましたかね。

まだ到着しただけで、目的地を一カ所も回っていないのに、もうフラフラですよ!どういうことだ!?

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ウルトラマンと仮面ライダーの、このシリーズのソーダを、この夏はよく飲んでいた気がします。



◆ ダンジョン突入

しばらく休憩すると、体力が回復して、ようやく起き上がれるようになりました。

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あらためて周りを見わたしてみると、夏休みということもあり、家族連れやツアーのお客さんでいっぱいです。
プライバシーを考慮して、人混みの写真は除いていますが、ものすごく盛況です。

そういう人達の目に、半死半生でベンチに転がっている人間はどう写ったのか。

それは考えないとして、立ち上がって、様子を見て回ります。

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滝根町のマスコット、オリオンちゃん。

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いえ、オリオンさん。


本当に、いい眺めです。

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でも、原チャリ押して登るもんじゃない。


トイレも済ませ、いよいよ最初のポイント「あぶくま洞」の鍾乳洞内へ入ることにします。

入場料金、入洞料は、以下のようになっています。

・ 一般 1,200円
・ 探検コース +200円
探検コースに進む場合は、洞窟内の分岐点にいるおじさんに支払います。

ただ、地元の人間には、市役所から優待証が発行されていて、それを入洞券販売所窓口に提示すると無料で入れます。
優待証を忘れたり、期限が切れていたり、持っていなかったりしても、運転免許証などを見せて田村市民であることが確認できれば、本人と家族一人まで無料で入洞できます。

私はこの時、きちんと優待証を持っていっていたので、無料で入れました。

一般でも、所定のサイトから割引券をプリントアウトして持っていくと、少しだけお得に入れます。
あぶくま洞入洞割引券(PDFが開きます)

障害者割引等もあります。
詳しくは、公式ホームページでご確認ください。
あぶくま洞ホームページ

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アーケードの通路を通って、山を回りこみ、入り口へ向かいます。

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鍾乳洞内は、基本的にビデオカメラの撮影禁止です。
撮影したい場合は、申請して許可をもらう必要がありますので、注意してください。

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鍾乳石が1p伸びるのに約100年。
あぶくま洞は、およそ8,000万年かかってできたそうです。

公開されているのは、全体の1/4くらいですかね。
公開されている部分は整備されていて、比較的歩きやすい鍾乳洞です。

歩くスピードにもよりますけど、目安とされている時間は、だいたい以下のような感じです。
・ 一般コース 約40分
・ 探検コース 約50分(+10分)

探検コースは、かがんだり登ったり、多少せまく入り組んでいますが、軽いアスレチックのような感じで、ごく健康な人やお子さんなら、特に問題ないと思います。

私は、この日はゴリゴリに体力(HP)が削れていたので、一般コースにしましたけど。

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写真は、あぶくま洞の中で一番広い空間「滝根御殿」です。
高さ29mだそうで、平均的なサイズのモビルスーツならスッポリ入って、バンザイしても余裕の高さです。

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RPG等の、ダンジョンBGMを頭の中で流しながら進むと気分出ると思います。

水曜スペシャルでも可!

 


私が行ったこの時の1年ちょっと前に、他の方が行かれた旅動画がありましたので、こちらをご覧になると中の様子をイメージしやすいかな、と。↓


洞内は、一年中気温が一定で、真夏の外気と比べたらひんやり涼しく、それを利用したワインセラーがあって。
そのワインを、おみやげコーナーで買うこともできます。

すっかりクールダウンできました。

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外へ出ると、真夏のまとわりつくような空気。
帰ってきたよー。

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◆ 天より来たる剣

出口の先は、売店や飲食コーナーになっていて、観光客で混雑していました。

あっ!そうそう。
ここで、ハプニングというかなんというか、ちょっと気まずい瞬間があったんですよ。

その日私は、地元地域の量販店で買ったオレンジ色のTシャツを着ていたんですけど。
向こうから歩いてくる観光客の中に、まったく同じTシャツを着たおじさんがいて、服がかぶってしまって、なんだかなんだか。
ちょっとバツが悪かったです。

亀仙流か!(色的に)

推測するにおそらく、親戚や知り合いを案内してきた地元の方だと思うのですけど、同じ店で購入した可能性が高いです。
なんというローカル・トラップ
まさかこんな、地元ならではの罠まで用意されているとは。油断なりません。

 


気を取り直して、次のポイント「星の村天文台」へ、向かいます。

天文台は、駐車場をはさんだ反対側にあります。

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あぶくま洞との行き来は、スクーターがエンストした時に見上げた、スロープ?空中回廊をわたって行きます。


天文台へ到着。

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県内最大の口径65cmの反射望遠鏡がある天文台を中心に、プラネタリウム館や研修施設?があります。

天文台では、夜空の星の観察はもちろん、昼間は太陽を観察できます。
天候不良などによっては中止や内容の変更があるのですが、この日は快晴で、人も多く順番待ちになっていました。

プラネタリウム館は、座席数は60席。
1時間ごとに入れ替え制のプログラムで、投影時間30分。
こちらも混んでいましたね。

季節ごとに、様々なイベントを行っています。

・ 望遠鏡が、大人 200円
・ プラネタリウムが、大人 400円
券売機でチケットを購入し、係員さんの誘導に従います。

詳しくは、市の観光紹介ページを参照してください。
田村市 星の村天文台


と、書いておきながら、この日は、どちらも見ていきませんでした。

混雑していて順番待ちが億劫だったのと、昼食もまだでお腹も空いていて、時間的にタイミングが合わなかったので。

展示物を眺めて、売店を覗いて、雰囲気を味わってきただけですけど、それだけでも楽しかったです。


売店は、採掘場から掘り出された鉱石や、宇宙関係のグッズ地元の民芸品などで、なかなかの雑多具合い。

その片隅に展示してあって、私の心を鷲掴みにしたのがこれです。

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アリゾナ砂漠に落下した「キャニオン・デイアブロ隕石」に含まれる隕鉄を鋳造して作られた、一振りの刀、その名も『隕星剣』
隕石で造り上げた刀「隕星剣」

なんじゃ、そりゃぁあああっ!?

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なぜ郷土色あふれる、のんびりムードの売店の片隅に、こんな中二マインド全開の武器がっ!

いや、観光地の雑多な空気にはすごくマッチしているのだけど、加速するジャンク感。

ニアミスイベントで、現段階では手に入らないけど後々手に入る伝説の武器だったり、これから起きるオカルティックな大事件の鍵か何か?
『孔雀王』や『女神転生』的な!

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ニッケル混合の波柄の筋状が独特です。


漫画に使いたいと思って、ネタ帳に記入したものの、いまだに使えていません。(エロ漫画で、どう使えと)

私にとっては、これだけで天文台に立ち寄った価値が充分ありました。

 



◆ ふるえるぞハート

お昼はとっくに過ぎていて、お腹が空いていたので、とにかく何か食べることに。

でも、お食事処は混雑しているので、麓に降りて食べることにしました。
たしか、手打ち蕎麦の看板があったので。


スクーターのエンジンがかかるか、まだ不安があったので、とりあえずエンジンは始動させず、そのまま重力と慣性のエネルギーだけで山を下りました。

いや〜、登った時と違って早い早い。快適でしたね。

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目に入って、空いていたレストハウスで昼食にします。

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ちょっと奮発して、天ぷらそば定食。
空腹もありましたけど、それを抜きにしても、しっかり美味しかったです。


昼食を終え、ひと息ついて落ち着いて。
問題のスクーターです。

もし、エンジンがかからなかった場合は、お店の方にお願いして駐車場に置かせてもらって。
今日のところはタクシー移動で残りをまわって。
後日、スクーターを引き取りにくる感じかしら?


…とかとか、いろいろ最悪の事態の対応を考えて、ドキドキしながら駐車場のスクーターの側へ。

キーを回してペダルにキックを入れたら、咳き込むような感じですけど、なんとかエンジンがかかりました。よかったー。
本当に安心しました。

噴かしすぎないよう、また止まってしまわないよう気を使いながら、入水鍾乳洞・星の村ふれあい館方面へ移動です。



◆ 水のダンジョンと火の鳥と

だいぶ長くなってしまったし、以降は割とスムーズでしたので、ここからは多少駆け足で。


あぶくま洞や天文台から、ほんの少し離れた場所に、入水鍾乳洞と星の村ふれあい館はあります。
車やバイクなら、10分とかかりません。

山を駆け上がると、釣り堀センターがあります。

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この釣り堀センターの駐車場の奥に、「入水鍾乳洞」があります。
こちらも、あぶくま洞ほどではないですが、そこそこ観光客が集まっていました。

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釣り堀では、岩魚やニジマスが釣れます。


駐車場の奥に入水鍾乳洞へのゲートがあるので、そこをくぐって舗装された坂道を、しばらく進んで行きます。

すると、鉱石やおみやげを売っている露店や、流しそうめんが食べられる場所があって。
その先の石段を上ると、入場切符の販売所と更衣室のある小屋と、鍾乳洞の入り口があります。


あぶくま洞で使用した優待証は、入水鍾乳洞でも使えるので、ここも無料で入りました。

ここは、Aコース・Bコース・Cコースと、それぞれ難易度ごとに料金が変わります。
Cコースは案内人が必要です。


入水鍾乳洞は国の天然記念物に指定されていて、洞内は狭く、Aコースは多少足場や照明がありますが、Bコースから奥はほとんど手が加えられていないため、あぶくま洞のような「ちょっと散歩気分」だと後悔することになります

中はもれなく水が流れていて、ずぶ濡れで進むこと前提なので、濡れたら困るものは持ち込まないよう。
入口のお店で、ろうそく・合羽・ゴムぞうりなどがレンタルできます。

こちらも詳しくは、公式サイトの入水鍾乳洞のページを参照してください。
入水鍾乳洞ホームページ


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あぶくま洞の探検コースは「アスレチック感覚」と書きましたけど、こちらは「洞窟探検」気分が味わえます。
こっちの方が「ダンジョン感」や「冒険感」は強いです。

あぶくま洞は「観る」洞窟。入水鍾乳洞は「体験する」洞窟。といった感じでしょうか。

 

というか、狭い洞窟の中を10℃の冷たい水にヒザまで浸かりながら、暗闇の中を手元の明かりを頼りに、鍾乳石のすき間をくぐり抜けたり、四つん這いになりながら進むのは、かなり大変。

暗くて、狭くて、冷たいので、面堂終太郎みたいになる人はやめておいた方が無難です。


逆に、そのへんをきちんと理解して、しっかり装備を整えて挑むタフガイなら、面白がれるし楽しめると思います
大変なだけに、達成感もありますよ。


私は今回は、Aコースのみで、サクッと切り上げました。

着替えもなかったですし、幼少期のトラウマがあるので。
子どもの頃、必ず考える怖い想像の一つに「生きたまま埋められる」ってあるじゃないですか。
ちょうどその頃『火の鳥・ヤマト編』を見て、ラストシーンが子ども心になんだか怖くて。
初めて入水鍾乳洞に入って、中のせまい部分でハマってしまった時、その恐怖を思い出してしまったんですよね。
暗くて、狭くて、冷たくて、すべって転んであちこちぶつけて、もうお家帰りたいっ!…という。

挑戦し克服することも大切ですが、無用な痛みに近づかないのも、これまた大事。
今回はパスします。



今見返すと、美しいシーンなんですけどね。



◆ 本日最後の目的地

釣り堀センターの駐車場へ戻り。
そこから歩いてすぐの地点に、温泉宿泊施設「星の村ふれあい館」があります。

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入水鍾乳洞を探検した方は、ずぶ濡れになって冷えた体を、ここで温めるのがセオリーです。

私も、今日の汗を流します。
・ 日帰り入浴、大人 400円


中のレストランは、お昼の時間帯だけの営業ですので、注意が必要です。
田村市周辺の観光の拠点にするのもいいかもしれません。

詳しくは、お問い合わせを。
田村市 星の村ふれあい館

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足にマメができていて、少ししみましたけど。
ゆっくりお湯につかって、今日の疲れをほぐしました。

お風呂あがりに、酪王カフェオレでひと息。
酪王オンラインショップ「酪王カフェオレ」

至福の時間です。




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少し早いですが、暗くならないうちに、帰ります。

多少のトラブルはありましたけど、すごく楽しかったです。
移動は自家用の原付バイクでしたし、優待証を利用したので、かなり安くつきました。
ドリンクと飲食代、それとお風呂の入浴料で、2〜3,000円くらいだったでしょうか。とってもリーズナブル!
来てよかったです。


この夏は、この他にも何ヶ所か散策してまわっています。
写真が少なく、あっさりめの所もありますが、また続きを上げるかもしれません。


【追加記事】
福島【地元散策】あぶくま洞〜星の村ふれあい館<2014年>冬
福島【地元散策】リカちゃんキャッスル<2010年>夏


そちらも、よろしければ見てみてください。
そして、もし興味があったら、行ってみてください。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。


2010年、夏――
あなたは、なにをしていましたか?


















posted by SABUROH at 22:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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